
※2023.05.28の音声配信要約記事です。
バイエルン州では、5月末から「Pfingsten(聖霊降臨祭)」のお休みに入ります。そんな時期に毎年行われるのが、ドイツの中高生向け職業体験「Praktikum(プラクティクム)」。
今日はその実体験をお話ししながら、「自立ってこう育てるんだなぁ」としみじみ感じたことをシェアします。
【目次】
「親は手を出さないでください」と学校から通達が来た日
娘が通っていたモンテッソーリ学校では、小学5年生から希望制でPraktikum(プラクティクム)が始まります(うちの子は6年生から参加)。
この学校では、とにかく「自分で動く」が基本。学校から来た案内にはこんなことが書かれていました。
- 実習先は子どもが自分で探す
- 親が決めない、口出ししない、交渉もしない
- 子どもの自主性を尊重する
うーん…とは言っても現実はなかなか甘くない。
「どこもダメだった」娘のリアルな職探し
こだわり強めな思春期女子だった娘。
「田舎はイヤ」「オシャレなとこがいい」「空港とかホテルとか国際的なところがいい」…
そんな希望をまとめさせて、実際に一緒に街を歩きながらお店を一軒一軒訪ねる日々。
でも年齢制限や企業の規定により、片っ端から断られ…涙。
最後は地道な“飛び込み営業”でようやく実現!
ようやく1週間前、近所の大手コスメショップが「受け入れOK」と言ってくれました。
そこからは書類を揃えて、娘が自分で面接に行き、1日6時間×5日間の社会体験を無事クリア!
ショップ勤務は「向いてない」と気づいたようですが、それも貴重な学び。
「何が好き」より「何が違う」がわかることが、ティーンには大切なんですよね。
毎年できるプラクティクム制度のありがたさ
モンテッソーリ校では、7年生以降も毎年プラクティクムがあります。
履歴書の書き方や面接練習も授業の一環。
担任の先生が職場を訪問してフィードバックも受け取ってくれるので、次年度以降にも役立てられます。
ちなみに…ティーンの労働ルールって?
ドイツでは15歳以上であれば、法律に基づいて最大1日8時間・週40時間まで働けます。
ただし18時以降や、連続して土日働くのはNG。
プラクティクムは基本無給ですが、お礼にギフトをもらえることが多いです(娘はコスメセットをもらってきました)。
配信の詳細は是非ラジオの方をお聞きくださいね。
来週の音声配信では、Waldorfschule(シュタイナー学校)の「農場で住み込み体験」について、友人パパにインタビューする予定です。
自然派ママ必見の内容になると思うので、お楽しみに!
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