Podcast ドイツの子育て

#63 🇩🇪シングルママ生活で気をつけていたこと-離婚後の元義両親との関係-(Podcast要約記事)

  1. HOME >
  2. Podcast >

#63 🇩🇪シングルママ生活で気をつけていたこと-離婚後の元義両親との関係-(Podcast要約記事)


※2023.10.08の音声配信要約記事です。

今回は「離婚後の元義両親との関係」についての質問をいただきましたので、私の経験をもとにシェアしていきたいと思います。

離婚後も良好な関係を築くために

私は現在でもドイツ人の元義両親ととても良い関係を保っています。それは一つには、娘の半分のルーツがドイツにあることが大きな理由です。元義両親も娘とつながっていたいという強い希望を持っており、離婚前も後も変わらず温かく接してくれました。その気持ちに甘える形で、私自身も努力を続けてきました。

言語の壁を乗り越える努力

2012年にドイツに再移住した当時、私のドイツ語レベルはA1程度でした。簡単な挨拶や買い物の際のやり取りはできましたが、日常会話は厳しい状況でした。ただ、幸いなことに元義母は少し英語を話せたので、最初は英語を交えながら会話をしていました。

しかし、元義母はすでに高齢で耳が遠くなり始めていたため、最終的にははっきりとしたドイツ語で話す必要がありました。娘も最初はドイツ語が分かりませんでしたが、現地の学校に通ううちにすぐに話せるようになり、数か月でクラスに馴染んで友達と冗談を言い合えるまでになりました。そのため、娘に通訳してもらいながら会話を続けることもありました。

生活環境の工夫とサポートの活用

私は日本で5年間シングルマザーとして娘と二人暮らしをしていたので、「一人でやるのが当たり前」という覚悟がすでにできていました。私の場合、母の他界後、頼れる家族はいましたが、それぞれが忙しくあまり頼ることができない状況でした。そのため、娘が自立できるように、家の中の配置を工夫し、幼い頃から家事を手伝える環境を整えました。

ドイツ移住後も同じスタイルで生活していましたが、ドイツ語クラスに通う際など、元義両親の助けが必要な場面もありました。例えば、ドイツ語クラスが週に3~4回、夜に行われていたため、その間、娘を元義両親に預かってもらうことがありました。そのおかげで学習に集中することができ、今の生活基盤を築くことができたと感じています。

ドイツ流の距離感と付き合い方

日本では、人に何かお願いするときに手土産を持っていく習慣がありますが、ドイツではそういった文化はあまりありません。むしろ、頻繁に贈り物をすると気を遣わせてしまうこともあります。そのため、私は元義両親に対しても、普段は手ぶらで「よろしくお願いします」とお願いし、1~2か月に1回程度、ちょっとした日用品(例えば、食器用洗剤やハンドソープなど)を「いつもありがとうございます」と渡す程度にしていました。

また、定期的に「お茶でもしませんか?」と誘い、1か月に1回程度は娘と一緒に元義両親を訪問しました。向こうからも電話をいただくことがあり、娘との関係を深める良い機会になりました。

元義母との交流と成長

元義母は料理が得意で、私も彼女の料理を楽しんでいました。料理のレシピを聞くこともありましたが、ドイツ語の理解が十分でなかったため、なかなかうまく再現できませんでした。それでも、一緒に食卓を囲むことで、会話の機会が増え、関係が深まっていきました。

また、元義両親とは教育の話題でもよく盛り上がりました。娘がシュタイナー教育を受けていたため、その教育方針について意見を交わすことも多かったです。こうした会話を通じて、私自身もドイツの教育システムや文化をより深く理解できるようになりました。

まとめ

ドイツでシングルマザーとして生きていく上で、元義両親との関係はとても大切でした。最初は言語の壁がありましたが、少しずつ努力を積み重ねることで、今では良好な関係を築くことができています。

ポイントとしては:

  1. 言語の壁を乗り越える努力(ドイツ語を学びながらコミュニケーションを取る)
  2. 生活環境を工夫する(子どもが自立できる環境を整える)
  3. ドイツの文化に合わせる(頻繁な贈り物は避け、適度な距離感を保つ)
  4. 定期的に交流する(1~2か月に1回程度の訪問やお茶会)
  5. 共通の話題を持つ(教育や子どもの成長について話す)

このような形で、シングルマザーでも孤立せずにドイツでの生活を楽しむことができました。

これからドイツで子育てをされる方、現在シングルマザーとして奮闘されている方の参考になれば嬉しいです。

詳しくは是非ラジオの方をお聞きくださいね。

最近のコメント

    -Podcast, ドイツの子育て
    -, ,