
※2023.07.16の音声配信要約記事です。
今回の配信では、バイエルン州の学校の7月の様子についてお話です。
バイエルン州では、7月の終わりから夏休みが始まります。そのため、7月はほとんど授業がないような状態になることが多いです。すべての学校がそうかは分かりませんが、これまでの経験上、7月は授業がほぼ機能していない印象です。さらに、暑さが厳しくなると "Hitzfrei(ヒッツフライ)"(25度以上の高温で学校が授業を中止する制度)が発令され、子どもたちが早退させられることが多々あります。
7月はアクティビティの月
そんな感じで、7月は嵐や暑さに振り回されることが多く、落ち着かない月という印象です。振り返ってみると、去年の7月は特に10年生の子どもたちにとって大切な時期でした。モンテッソーリスクールに通っていた娘は、"Mitterelereifeミッテレラライフェ"という中学卒業資格試験を受けました。公立のギムナジウムに通っている子どもたちはこの試験を受ける必要はありませんが、モンテッソーリスクールでは成績評価の仕組みが異なるため、試験が必要になります。
6月いっぱいは試験期間で、7月に入ると一転して授業がほぼなくなります。その代わり、学校ではさまざまなアクティビティが企画されます。例えば、アートフェスティバルやサマーフェスティバルが開催されたり、1週間のプロジェクト活動があったりします。子どもたちの中には、自転車でイタリアまで旅をするというチャレンジをするグループもいました。10年生ともなると、自分たちで宿泊場所を探したり、キャンプ場を手配したり、ルートを計画したりと、すべて自分たちで準備していました。こうしたプロジェクトの参加は自由で、希望すれば職業体験(Praktikum)をすることもできます。
11年生からは勉強が本格化
一方で、学校に残る子どもたちは、例えば木工で椅子を作るといった活動をすることもあります。我が家の場合、昨年は職業体験を選びました。こうして振り返ると、7月は勉強というよりも、いろんなアクティビティが詰まった月だったなぁと感じます。
ただ、今年は娘が11年生になり、新しい学校に進んだこともあって状況が変わりました。11年生・12年生は受験に向けて勉強量が一気に増えるので、7月も最後の最後までしっかり授業がありました。
ドイツの夏休みと宿題事情
夏休みといえば、日本では宿題が出るのが一般的ですが、ドイツでは基本的に夏休みの宿題はありません。6週間まるまる自由な時間になります。そのため、家族で旅行に出かけたり、サマーキャンプに参加したりと、過ごし方の選択肢が豊富です。市役所のホームページをチェックすると、地元の子ども向けのサマーキャンプやプログラムがたくさん掲載されており、費用も比較的リーズナブルなものが多いです。
子どもが小さいうちは親と一緒に過ごす時間が多いですが、思春期を迎えると友達との時間が増えて、親と過ごす時間は減っていきます。我が家でも、娘が友達と遊ぶことが多くなり、親子で一緒に過ごす機会が少なくなってきました。これは自立への第一歩なのかな、と少し寂しくもありますが、成長を感じる瞬間でもあります。
7月最後の配信と8月の配信休止のお知らせ
さて、今回の配信では、バイエルン州の7月の学校の様子についてお話ししました。そして、来月からはいよいよ夏休み!
昨年は7月・8月の配信をお休みしましたが、今年も8月いっぱいは配信をお休みする予定です。去年は事前にお知らせしなかったので、「知らなかった!」という方もいらっしゃったのですが、今年はちゃんと告知しておきますね!
来週の配信が7月最後の配信となり、8月はお休み。そして9月から再開予定です。
詳しくは是非ラジオの方をお聞きくださいね。
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