
※2024.05.20の音声配信要約記事です。
5月19日(日)は「Pfingstsonntag」というキリスト教の祝日です。今週末は土・日・月と3連休になり、5月は祝日が非常に多い月ですね。ざっと数えても4~5回も祝日があり、嬉しい反面、小さなお子さんがいらっしゃる方や、ひとり親家庭には大変かもしれません。
仕事をしている方にとってはゆったりとした1か月になるかもしれませんね。特に木曜日が祝日だと金曜日に有給を取る人も多く、水・木と連休にする方も見受けられます。
さて、少し収録の間が空いてしまいました。というのも、先月から娘の卒業試験があり、私自身もそわそわして落ち着かず、なかなか収録できませんでした。楽しみにしてくださっていた方、本当にすみません。そして、聴いてくださる皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
ドイツと日本の働き方の違い
さて、今回は、Web雑誌『non』様から「ドイツと日本の働き方の違い」についてインタビューを受けましたので、その記事の補足をしたいと思います。記事のURLはこちらです。→ 【世界通信 / ドイツ】君たちはどう働くか
ぜひご覧ください。また、インスタグラムにも再度URLを掲載しますので、そちらからもチェックできます。(ストーリーのradioアイコンの中に入っています)
インタビューでは、ドイツの労働環境、サステナビリティ、ワークライフバランスについてお話しました。特に私が感じる大きな違いは、
- 有給休暇の取得率が100%
- 残業文化がほぼない
- 自分の担当以外の仕事はしない
という点です。
ドイツでは、法律で1日の最大労働時間が10時間と定められ、それを超えると会社や管理職に罰金が科せられます。さらに、有給休暇の取得は義務とされ、フルタイムなら年間30日(6週間)、パートタイムでも20〜24日が保証されています。日本では有休があっても消化できず、翌年に持ち越すケースが多いですが、ドイツでは100%取得が基本です。むしろ、会社側から取得を促されることもあります。
また、ドイツでは「自分の担当外の仕事はしない」という意識が強く、契約に記載されていない業務を頼まれても断るのが普通です。これは契約違反を避けるためでもあり、お互いの権利を守るための文化です。私も最初は驚きましたが、今では「では、誰が担当なのか教えてください」と割り切って対応するようになりました。
残業について
ドイツでは、残業はほとんどありません。早朝7時半頃から仕事を開始し、16時~17時には業務を終えて帰るのが一般的です。法律で1日10時間を超える労働が禁止されているため、日本のように20時や21時、ましてや深夜まで働くことはほぼありません。「過労死(Karoshi)」という言葉が世界的に知られるほど、日本の長時間労働は問題視されていますが、ドイツではワークライフバランスを大切にする文化が根付いています。
私自身、自営業として10年以上働き、バーンアウト(燃え尽き症候群)を経験したことがあります。そのため、ドイツの「オン・オフの切り替えがはっきりした働き方」は、とても学びになると感じています。次のホリデーを楽しみに計画しながら働く人が多く、人生全体を大切にする姿勢が見られます。
私のウェルネスタイム
記事の最後で「あなたのウェルネスタイムは?」と聞かれましたが、私のリラックス方法はヨガとサウナです。
ヨガは20年以上続けていて、週に2〜3回のペースで家で行っています。ただ、忙しいと1か月間全くできないこともあります。ストレッチ感覚で続けられるので、リフレッシュには最適です。
サウナについては、ドイツでは男女混浴が一般的で、水着着用は禁止されています。最初は驚きましたが、慣れると気にならなくなります。みんな同じですしね(笑)。
昔は存在していなかったのですが、最近は混浴に抵抗がある女性のためにレディースデーが設けられるようになりました。
ただ、サウナマイスターが男性の場合、レディースデーで女性客しかいないのに、男性サウナマイスターが、効能などを話す光景はなんとも面白いなと思います。
まとめ
ドイツの労働環境についてお話しましたが、日本と比べて違いが多く、特にワークライフバランスの意識は大きく異なります。日本での仕事と家事と育児に毎日追われていた頃を思い出すと、ドイツの生活は時間の流れが違うな、と改めて感じました。詳しくは是非ラジオの方をお聞きくださいね。
オンライン雑誌『non』記事URL→ 【世界通信 / ドイツ】君たちはどう働くか
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