
※2023.11.19の音声配信要約記事です。
11月19日、皆様いかがお過ごしでしょうか?
こんなに天気が悪いと、気分が落ち込んでしまいませんか?
秋が深まるにつれ、日が暮れる時間も早くなり、すっきりしない天気が続く日々が増えてきます。何週間、何ヶ月も続くように感じることもありますよね。
私はこの時期になると、毎年血液検査を受けて体調管理をしています。今年も検査を受ける中で気づいたことがありましたので、今回はそのお話をしたいと思います。
血液検査の目的は、冬特有のウツ対策(winter depression)
この話を聞いてくださっている方の中には、ドイツ在住の方だけでなく、ヨーロッパなど日照時間が短い地域に住んでいる方もいらっしゃると思います。日本にいたときは冬でも太陽が出ることが多かったですが、ドイツの冬はどんよりとした太陽が出ない天気が続き、気分が落ち込みがちです。ヨーロッパではこの季節特有の気分の落ち込みを「winter depression(冬季うつ)」と呼び、広く認識されています。
私はここ数年忙しかったこともあり、気にする余裕がなかったのですが、コロナ禍以降は在宅時間が増え、日中に外出する機会が減りました。その影響もあってか、気分が落ち込むことが増え、原因を突き止めるべく定期的に血液検査を受けるようになりました。
血液検査でわかること(経験談)
皆さんは定期的に血液検査を受けていますか?ドイツでは保険でカバーされるため、保険の種類によって検査カバー範囲が違うので、無料ではないことの方が多いかもしれませんが、年に1回は検査を受けることをおすすめします。血液検査ではビタミンD不足だけでなく、赤血球や白血球の数値、リン酸塩、コレステロール、ビタミンB12、亜鉛など、体の状態を数値で確認できます。
特にビタミンDは、秋冬の時期に不足しやすい栄養素です。ビタミンDは骨を作るために欠かせず、カルシウムの吸収を助ける役割を果たします。しかし、ドイツは北海道よりも緯度が高く、冬の日照時間が極端に短くなるため、自然にビタミンDを補うのが難しくなります。
私は去年の血液検査でビタミンDの数値がかなり低かったため、「Dekristol 20,000」というビタミンD3の高濃度カプセルを処方され、50日間服用しました。春から夏は太陽が出ているのでビタミンDの摂取は止める必要があるのですが、秋に入ってビタミンDの摂取を怠ってしまい、今年の血液検査では再び一桁の数値に戻ってしまいました。
ちなみに、ビタミンDの20,000という濃度はかなり高いので、自己判断での摂取は逆に過剰摂取になるのでおすすめしません。ビタミンDを自分で購入して摂取する場合は、血液検査で体内のビタミンDの量を知ってからドクターに判断を仰ぐことが一番かと思います。

ビタミンD不足で生じる不調
ビタミンDが不足すると、筋肉痛や筋力低下、骨の痛みを引き起こすことがあります。特に腰や背中、お尻、骨盤周辺に痛みを感じることがあるそうです。私は日々運動をしているため、筋肉痛は特に気にしていませんでしたが、気分の落ち込みは明らかに感じていました。
医師からは「あなたの数値は本当に低いので、濃度の高いビタミンDを処方します」と言われ、再び「Dekristol 20,000」を処方されました。1週間は毎日服用し、その後は週3回に減らすよう指示を受けました。来年1月に再検査をして、どの程度数値が改善しているかを確認する予定です。→(後日談)改善されていたので、ドクターより摂取回数を更に減らすように、と言われました。
薬局では血液検査なしでビタミンDのサプリメントを購入できますが、自分に適した量を知るためにも、まずは血液検査を受けて医師の指示に従うことをおすすめします。我が家では娘も血液検査を受けましたが、私よりも数値が良かったため、異なる種類のビタミンタブレットを処方されました。
まとめ
ビタミンDは食品からも摂取できます。特に脂ののった魚や、しいたけ・きのこ類に多く含まれています。食事からの摂取を意識しつつ、必要に応じて医師の指導のもとでサプリメントを活用するのが良いでしょう。
冬の日照時間が短いヨーロッパでは、ビタミンD不足は深刻な問題です。健康管理の一環として、ぜひ血液検査を受け、自分の体の状態を把握してくださいね。
最近のコメント