
※2023.11.05の音声配信要約記事です。
今週のバイエルン州は秋休みで、今日はその最終日となりました。先週もお話しましたが、冬時間が始まり、時差ぼけの影響を感じている方もいるかもしれません。私自身、この1週間は体内時計がぼやけている感覚があり、朝は暗く、夕方も早く暗くなるので、なかなか調子が整いませんでした。皆さんはいかがでしょうか?
さて、今回のテーマは「シングルマザーとして子育てで気をつけていたこと」のひとつについてお話しします。
シングルマザーだからこそ意識した「男性的な考え方・捉え方」
私はシングルマザーとして長年子育てをしてきました。その中で、特に意識していたのが「男女の考え方・捉え方の違い」です。
シングルマザー家庭では、基本的に母親である私だけが家庭にいるため、自然と女性的な考え方や価値観が中心になりがちです。もし家庭に男の子の兄弟がいた場合、兄弟間のやり取りを通じて、ある程度「男性的な考え方」に触れることができます。しかし、私たちの家庭は私と娘だけだったため、日常生活の中で男性的な思考や視点に触れる機会がほとんどありませんでした。
私がこの男女の考え方を取り入れる重要性に気づいたのは、日本で娘と二人暮らしをする前、実家で兄や父と一緒に生活していた時でした。そのとき初めて、日常の中で「男性的な考え方・捉え方」に触れることができたのです。
例えば、一般的に男性は理論的で結論を重視し、女性はプロセスを大切にし共感を求める傾向があります。この違いは、夫婦間のコミュニケーションのズレにも影響しますし、子育てにも関係してきます。
多様な考え方を学ぶ環境を意識的に作る
私はこの男女の考え方・捉え方の違いに気づいてから、子どもができるだけ多様な考え方に触れられるよう意識して環境を作るようにしました。
例えば、学校の先生が男性の場合、その授業を通して子どもは「男性的な考え方」に自然と触れることができます。また、私の場合、ドイツでは娘の父親はもちろんのこと、ドイツのおじいちゃんや友達のパパと話をする機会を意識的に作るようにしていました。特に、送り迎えの車内での会話など、ちょっとした日常の中で様々な価値観に触れる機会を増やすことが大切だと考えました。
また、シングルマザー家庭ではどうしても母子だけの閉じた環境になりがちなので、意識的に外の世界とつながることを大切にしました。例えば、地域のイベントに参加したり、他の家族と定期的に会うこともその一環です。
これからの時代に求められる多様性の理解
これからの時代は、単に「男性的・女性的な考え方」という二元論だけでなく、ジェンダーレスの視点も重要になってきます。LGBTQ+の価値観を含め、多様な視点を持つことが求められています。
SNSの発達により、今の子どもたちは多様な価値観に触れる機会が増えています。そのため、親子でジェンダーについて話し合ったり、様々な考え方を学ぶ機会を作ることが大切だと感じています。
まとめ
今回は、シングルマザーとして子育てをする中で意識していた「男性的な考え方・捉え方を取り入れること」についてお話ししました。
シングルマザーだからこそ、子どもが一方的な価値観に偏らないよう、さまざまな考え方に触れる環境を作ることが大切です。そして、これからの時代に必要とされる多様性の理解も、子どもの成長にとって重要な要素になるでしょう。
詳しくは是非ラジオの方をお聞きくださいね。
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