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#48🇩🇪ドイツのシュタイナー幼稚園ってどんなとこ?&18年で悟ったこと (Podcast要約記事)

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#48🇩🇪ドイツのシュタイナー幼稚園ってどんなとこ?&18年で悟ったこと (Podcast要約記事)

※2023.05.21の音声配信要約記事です。

過去にお話したかもしれませんが、我が家の娘はドイツ移住の7歳の頃、小学校へ入学する前に少しだけシュタイナー幼稚園に通った経験があります。ドイツ移住直後、娘はまだドイツ語がほとんどわからなかったので、現地の小学校に入る前に、親戚のすすめでシュタイナー幼稚園に2ヶ月だけお世話になりました。

たった2ヶ月。けれど、今振り返っても印象に残っていることがたくさんあります。

淡い色、木のぬくもり、そして「黒」はなし

園舎に入ってまず感じたのは、木造の建物と、ピンクや黄色のやさしい色味。
派手なキャラクター物や黒い色はまったくなく、空間そのものがまるで絵本の中のようでした。
「黒はすべての色を消してしまう」と考えるシュタイナー教育らしく、空間のすべてが子どもの想像力を大切にしているのを感じました。

我が家でも当時はテレビを置いておらず(5歳まで未導入でした)、自然派ママとしてもこの考え方にはとても共感しました。

教え込まない教育、「濡らし絵(にじみ絵)」とキャンドルの時間

シュタイナー教育では「早期教育」は行いません。文字や知識よりも、まずは心と体をたっぷり動かすことが大切とされていて、それが後の思考力に繋がるという考え方です。

印象的だったのが「濡らし絵(にじみ絵)」という時間。
水で濡らした厚紙に、赤・青・黄の三原色の絵の具を落とし、色の混ざり合いから生まれる世界を楽しむ…という、ちょっとした魔法のようなアート体験。

また、園ではキャンドルもよく使われていました。読み聞かせの前や食事のときなどに灯されるやさしい火は、子どもたちの集中力を自然と引き出してくれます。

でも…縄跳びも鉄棒もない?

一方で、日本の保育園と大きく違うなと感じたのが、体をダイナミックに使った遊びが少ないこと。
縄跳び、マット運動、鉄棒、竹馬などはほとんど見られませんでした。

その影響か、小学校3年生になってもでんぐり返しや鉄棒ができなかった子が何人かいたのには驚きました。
体を動かすことが好きな子にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。

最後に。教育の「正解」って、本当にある?

今、娘は18歳。振り返って思うのは、「どの教育が正解か」よりも、
家庭でどんなふうに過ごして、親がどんな言葉をかけてきたか
その積み重ねが、子どもの土台になっていくということ。

私はかつて、「シュタイナー教育なら間違いない」と思っていた時期もありました。
でも実際は、合わないこともあったし、転校もしました。
結局、どんな教育法でも「正解」はわからないまま。

けれど娘の選択を尊重し、寄り添いながら歩んできたことが、今となっては一番の財産です。

この音声では、そんな我が家の小さな「シュタイナー幼稚園体験」を、もっと柔らかくお話ししています。
興味のある方は、ぜひ音声も合わせて聞いてみてくださいね。

シュタイナー幼稚園&シュタイナー学校の特徴については、過去にブログ記事でまとめているので、是非併せてご覧くださいね。

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