
例えば「EU圏の国」と言っても、本当に多種多様で文化や考え方が個人レベルで全く違うことに気づきます。
昔からずっと私の中で変わらずに考え続けているテーマの1つに「世界平和」があるのですが、現在の職場環境が多国籍な故、まさに世界平和について多角的に考えさせられる環境になっています。
【目次】
まずはEU加盟国一覧
まずは、現在のEU加盟国27カ国。外務省のHP(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/eu/data.html)にて拝見できます。
- アイルランド
- イタリア
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- キプロス
- ギリシャ
- クロアチア
- スウェーデン
- スペイン
- スロバキア
- スロベニア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ブルガリア
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ
- ラトビア
- リトアニア
- ルーマニア
- ルクセンブルク
地図だと以下の通りです。

価値観の違いにより、毎日ぶつかり合う
上記の地図を見ての通り、EU加盟国、EU潜在的加盟候補国、EU加盟申請国と3種類あるのですが、それぞれに該当する国の出身者たちと現在小さなチームを組んで働いています。
それは、ドイツにある日系企業で働くのとは数倍の差があると感じるほどの、価値観の違いにぶち当たっています。
私は、過去にドイツにあるドイツ企業でドイツ人に囲まれて働いていた経験もあるのですが、現在の多国籍ほどの環境で働いたことは皆無だったので、ある意味とても新鮮です。
全員が優秀で真剣に仕事に打ち込んでいるからこその、価値観のぶつかり合いが起きているのですが、最初はあまりの真剣なぶつかり合いに戸惑いました。平たく言えばエゴのぶつかり合いですが、そもそも言語と価値観の相違によるミスコミュニケーションも生じているのです。
根本原因を探るための最初のステップ
人の心理について探究するのが好きなので、毎日繰り広げられる感情のぶつかり合いを目の前に、私は傍観者のごとくずっと観察していました。幸い、過去の失敗や経験から深く学んだので、彼らの激しい感情の露呈に巻き込まれることはありません。
常に冷静沈着に、傍観者として、中立者として、彼らと接しています。
まぁ、仕事そっちのけで社内のクレーム対応係かと思うほど、私のみが一人一人の鬱憤を聞いてあげられる存在になっているからなのですが、否定も肯定もせずに静かに頷いて聞いてあげていると、彼ら彼女らも落ち着くようで、静かに気持ちを打ちあけてくれます(よって彼らの良いところを知ることができる)。
それと同時に、毎日彼らのグチを聞いていると、自然と彼ら一人一人の考え方、物事の捉え方、価値観、性格、大事にしていること、がわかってきます。
ということで、チーム間のコミュニケーションがうまくいっていない時に必要なのは、まずは一人一人の個性を見極めることかと思い、メモがてら書いておこうと思います。
チームメンバーの個性の見極め方
多国籍の職場では、文化的背景や価値観の違いがチームワークに大きく影響します。全員が円滑に協力し合うためには、メンバーの個性を見極め、それぞれの良さを引き出したいなと思っています。実際、私がする仕事ではないのですが、私自身が気持ちよく働きたいのと、多国籍のチームマネージングを身に付けたいので、現状把握のために、パーセンテージで表記しています。(100%が完全該当)
1. コミュニケーションスタイルを観察する
- 直接的 vs. 間接的:ストレートに意見を言うタイプか、慎重に発言するタイプか。→ 現状 90% vs 10%・・(直接的が大多数)
- ハイコンテクスト vs. ローコンテクスト:言葉の裏を読む文化か、明確に伝える文化か。→ 現状 10% vs 10%(つまり裏も読まないし、明確にも伝えない・・)
2. 仕事の進め方を把握する
- 個人主義 vs. 協調主義:自主的に進めるタイプか、周囲と相談しながら進めるタイプか。→ 現状 85% vs 15%(優勢は個人主義)
- 計画型 vs. 柔軟型:綿密な計画を立てるか、その場の状況に適応するか。→ 現状 60% vs 20%(計画性は人によってバラつきがあるが、柔軟性は個人主義ゆえあまりなく少数)
3. モチベーションの源を理解する
- 目標志向 vs. 人間関係重視:結果を重視するか、チームの雰囲気を大切にするか。→ 現状 85% vs 15%(個人主義ゆえ目標思考ではあるが個人の勝利のみにフォーカス)
- キャリア志向 vs. ワークライフバランス重視:成長と昇進を求めるか、働きやすさを優先するか。→ 現状 70% vs 10%(売上競争のゲームに勝つことにフォーカスしている人が多いので、成長と昇進は求めているのかどうかは不明。休日も顧客対応している人が多かったため、最近社内で禁止になった)
- 4. ストレス耐性と対応力を見極める
- 対立にどう対処するか:対話で解決を試みるか、距離を取るか。→ 現状 対話はしない。吠えるか、無視するか、嫌味を言うかのどれか。
- 変化に対する適応力:予想外の事態に柔軟に対応できるか、慎重に対応するか。→ 現状 全員顧客に関することなら柔軟に対応できているが、チームワークに関しては慎重ではない。
4. チーム内の役割を見つける
- リーダーシップタイプ:指示型、調整型、ビジョン型など。→ 現状 全員どれも弱い
- サポートタイプ:実務を支える、調整役に回る、アイデアを提供するなど。→ 現状 互いにサポートしたいと思うモチベーションがない
まとめ
ざっと見ても、多国籍といえど、やはりドイツの通常運転である「個人主義」で仕事をしているがゆえかなと思っています。
そして、どのメンバーもプライドが高く、頑固。
彼らの仕事にかけるプライドが少しでも傷つくようなことを、チームメンバーがすれば(つまり彼らのやり方をうっかりでも邪魔するようなことがあれば)、理由も聞かずに、対話をすることもせずに、怒り心頭でぶつかり合います。ドイツの生産性の高さの評判通り、終業前のタスクのスピードは異常なほど正確で速いですが、相手を思いやる、対話をする、というコミュニケーションが完全に欠けています。
一人一人が何かしらに大きな不満をもっているので、「平和」からも程遠くなっています。
これは、言語の壁(ドイツ語・英語のスキルに個人間で差がある)も大きく影響しています。チームのゴールは数字のみしか共有されていないし、個人目標が達成されれば、あとはどうでも良い。他人の問題に関心はなく、協力したいと思えていない・・。
かなり重症だな。(結論)
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