ドイツでは、州によっては来月から新学年がスタートしますね。
バイエルン州においては、9月中旬からとなります。
以前にも書いたかもしれませんが、ドイツ移住した8年前、娘は7歳でした。
それまで日本の小学校へ2年生の5月まで通っていました。
その際、娘のドイツ語力はゼロ。
0歳~2歳になるちょっと前まではドイツに住んでおりドイツ語を忘れてほしくなかったので
日本で母子生活をしていた頃は
- 「Gute Nacht」(おやすみ)
- 「Ich liebe dich」(愛してる)※”大好き”のニュアンスで使っていた。
- 「Eins, Zwei, Drei, Vier, Fünf, Sechs, Sieben, Acht, Neun, Zehn」(1-10の数字)
くらいは、日常生活の中に入れていましたが
移住したところでドイツ人とドイツ語での会話が成り立つわけでもなく。。
ということで、当時7歳の娘はドイツ移住時に
再度小学校1年生から入り直しました。
どういうことか、順に説明していきます。
ドイツの小学校入学は何歳から?
ドイツの小学校入学前には「入学適正検査」があります。
入学に適しているかどうかは、以下3者によって総合判断する感じかと思います。
- 幼稚園/保育園の先生
- 小児科(Kinderarzt/子ども医)の先生
- 保護者(親)
幼稚園や保育園の先生は、子どもの性格や園での社会&共同生活での様子を総合判断し、
小児科(Kinderarzt/子ども医)の先生は、体や心・言語等の発育状況で総合判断し、
保護者は上記2者からの意見と、家庭と社会での子どもの様子を総合的に判断し、
「子どもが小学校入学に適している時期かどうか」の話をします。(と、私は解釈しています)
そのため早い子では5歳、遅い子では7歳で小学校に入学します。
基本的に、小学校が9月始まりなので、9月までに6歳になっている子どもが小学校入学しますが、
賢い子どもや勉強意欲のある子どもは、上記3者での総合判断で5歳で入学する子もいるそうです。
また、例えば早生まれにあたる4月頃~9月生まれの子は、
7歳になってから(もしくは7歳寸前)入学を選択するご家庭もあります。
日本のように「6歳になる年に全員入学!」という決まり事はありません。
また、早く入学して子どもにとって負担があるようであれば、
再度翌年に一年生からやり直すことも普通にあります。
娘が7歳で入学した理由
ドイツ移住時にドイツ語力ゼロだった娘、7歳。
日本でドイツの幼稚園や保育園に通っていたわけでは、もちろんありません。
そこで、元家族の親族である方(ドイツ人)がシュタイナー幼稚園の園長先生をされていたので、意見を聞いてみました。
シュタイナー学校に入学するなら、ドイツ語もゆっくり学ぶし、負担が少ないかもしれないわね。
なんなら、入学前に数か月うちの園に通ってみたらどうかしら?
そうしたら子どもたちのドイツ語環境に耳が慣れるわよ」
そんな感じで、ドイツの子どもたちの話すドイツ語環境に耳を慣らせるために
園長先生からのご提案をありがたく受け取りました。
ということで、結構単純な理由です。
当時、日本に5年住んでいて完全に日本人になっていた娘にとって、いきなり言葉の分からないドイツの子ども社会に入ることはストレスなのではないか、と心配してのことでした。
(ドイツ移住の最終決断は、娘の”行きたい!”が決定打にはなったのですが)
ちなみに。
その後シュタイナー学校へと入学するにあたり、学校にいるドクターと「入学適正検査」をしました。その際の検査は非常に興味深いものでした。(シュタイナー学校ならではかもしれません)
ちょっと長くなるかもしれませんので、続きは次回に書きたいと思います。
最後に
ドイツに移住する時、小学校の環境・小学校卒業後の進路選択を含め
移住時のお子さんの年齢については、考慮しなければいけないかなと個人的には思います。
その後のママと子どものドイツ生活を大きく左右するからです。
州や地域や学校によって多少雰囲気が違うかもしれませんが、
入学時の年齢については基本的に5-7歳のドイツ。
入学に適しているかどうかは、やはり先生・保護者・ドクターの総合判断で決めるのが一番かと思います。