ドイツの生活

メルケル首相演説で気づかされたこと。

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メルケル首相演説で気づかされたこと。

ドイツからSunnyです。  

 

先日水曜日のメルケル首相の演説にてドイツの行動制限緩和について発表がありました。

ドイツのコロナウィルス感染者数は今日時点で14万人弱となりますが他の欧州諸国に比べて死亡率が桁外れに低く、 

 

その理由として
 

・欧州トップの病床数の多さ・ICU(集中治療室)の多さ
コロナパンデミックを想定した早い段階での・充分な医療器具確保や・医療体制の整備など
国の施策が功を奏しているためと言われています。 

 

医療も経済支援対策もそうですが、そういった国の対応スピードの速さや、専門家の意見も取り入れた慎重かつ厳格な判断に、こういった事態にこの国に住むことができていて安堵した部分もあります。

 

そんなドイツですが、今後の行動規制緩和については個人的にはびっくりしたことが。

 

今まで閉鎖していた様々な店舗ですが、衛生面での条件こそあれど800m2以内の店舗であればオープンすることが可能になります。

 

春になりうきうきして外にたくさん出て川辺や水辺や街中で
自転車渋滞が起きるとか歩行渋滞が起きるとかして
第2波の感染拡大が起きやしないかと心配もあります。

 

ただ、メルケル首相も一歩一歩慎重に規制緩和を実施したく
学校通学開始に関しても卒業試験を控えた学年から通学可能になったりと、
段階的に感染者数の状況を見ながら2週間サイクルで決定していくとのことです。

 

カフェやレストラン、ホテルやバーなどは引き続き閉鎖となりイベントやフェス、コンサートは8月31日までは禁止となります。

↑このくだりの演説中継を聞きながらふと思ったことがありました。

そうか。それならば今年の夏は


旅行に行かなければいけないというプレッシャー
どこかへ子どもを連れていかなければいけないというプレッシャーや
旅行計画をしなければとかいうプレッシャーから
精神的にも経済的にも時間的にも
やっと解放される!!


と、ひとり静かに心の中でにやりとしました。

 

今まで、ママは頑張ってきた。
今まで、娘のためにと身を粉にして(というと大げさだがしかしそれに近い)働いてきた。
24時間365日、ママは子どもを第一優先にして頑張って働いてきた。

 

だから
今年の夏はいや、今この瞬間もそうだけど
突如この1ヶ月前から今まで不自由なく行動することができたことができなくなってしまったことは、私にとっては実はとてもありがたい。

 

娘とゆっくり過ごす時間。
お金があろうがなかろうが、自由に行動できようが不自由な行動制限があろうが
時間と心の余裕がなければ何一つ幸せじゃない。

 

だからね。
経済的な心配はこうなった今世界中の誰もが抱えている。

 

けれど。
自分の目の前の状況を見つめてみたら、今まで経験したことのないほど静かなゆっくりとした時間を家族で過ごせるな、と思って
不謹慎ながらもメルケルさんから大きなギフトをもらったような気持ちにもなりました。

 

私の仕事の未来もそう明るくはありませんよ。

 

ただ、今こうして以前には当たり前にあった行動のオプションが制限される中で

 

自分が自分の人生で
本当に大切にしたいことが何だったのか
本当にしたかったことは何だったのか

 


そんなことを問われたような
いや、気づかされたようなそんな気づきがありました。

 

ママはね、ゆっくり休みたかったのですよ。
ママはね、別にどこに行くでもなくゆっくり家で過ごしたかったのですよ。

 

それこそが私にとって心の豊かさ人生の豊かさにつながるのだと、気づかされました。

 

ドイツの詳しい行動規制緩和については日本大使館のホームページをご覧くださいね。在ドイツ日本国大使館

衛生面についてもとても興味深い視点で書かれた記事を友人から教えてもらったのでこちらも是非ご覧になってみてくださいね。


マスクを洗濯後アイロンをかけて殺菌、という視点とても参考になりました。感謝。

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