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#74🇩🇪40代がぶつかるテーマとは?「壮年期」における発達課題(Podcast要約記事)

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#74🇩🇪40代がぶつかるテーマとは?「壮年期」における発達課題(Podcast要約記事)

※2023.12.29の音声配信書起こし記事です。

キラキラしたクリスマス(祭り)が終わり、すでに日本で言うところのお正月が終了した感のあるドイツですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

毎年のことなのですが、シングルマザーの私のクリスマス休暇は、家事も育児も放棄できる絶好のチャンスです。

なのですが、そもそも成人を迎えている娘の育児については、学校の行事や連絡をチェックしてご飯を作り、心身の健康状態に目を配らせる程度なので、娘が小さい頃とは違いますね。

でも40を過ぎて思うのは、休むと怠惰は違うな、と感じております。いや、当たり前か。笑

昨年はインフルエンザでソファに倒れ込んだまま、何もせずにただNetflixを朝までぶっ続けで、アイスを食べながらドラマシリーズを鑑賞したのですが、いかんせん心身の若さが20代、30代の時と違うので、目に見えて肌や体調に影響するので、今年はもうやめました。

いつだったか叶姉妹の恭子さんの本を読んだ時に、「美は一日にしてならず」という言葉を読み、その言葉は随分昔から知ってはいたものの、恐ろしく艶のある(当時は)50代とは思えない彼女の言葉に、凡人の私には刺さったものです。笑

ということで、今年のクリスマスは老いの進む娘の祖父母と会って目頭が熱くなったり、一年に一度会うか会わないかの元夫と近況報告をし、自分の思うお役目を果たせたかなと思っています。

さて。

今回は、そんなお役目を全うし子育ても卒業目前に迫りつつあり、今後の人生やキャリアについて考えたことについて軽くシェアしたいと思います。

不意にやってきた過去12年の振り返り

このクリスマスに過去12年を振り返る機会がありました。馬車馬のように働きまくった30代が終わり、落ち着きを取り戻しつつある40代前半を迎えているわけですが、ドイツでのシングルマザー生活と、個人事業主キャリアで、自分では計り知れない価値ある経験を積めたのではないかなと思えるようになりました。渦中にいると全く気が付かないのですが、今の自分があるのは、過去15年の1日1日の積み重ねだなとしみじみ。

ドイツでのシングルマザー経験12年

ドイツにおいての日本人のシングルマザーの方も、10年前に比べて増えている体感があります。と言っても、当時からすでに情報発信されていらっしゃる方はおりましたが、私のようにドイツ人と国際離婚後、ドイツ移住されて定住されている方は皆無でした。

今でも同じような状況の方にはお会いしておりませんが、私と同年代の方々からのご相談が増えてきたかなという印象があります。

それぞれに置かれている状況が全く違いますが、どうやら私のような存在そのものが彼女たちの勇気づけになっているようでして、感慨深いものがあります。本当に渦中にいるときは、脇目も振らずただひたすら自分の手に入れたい生活環境を目標に、突っ走ってきたのもあり、身近にロールモデルを探す暇もなければ、そもそも同年代に同じ環境の方がいなかったんですね。

ドイツでの個人事業主経験10年

ドイツでの個人事業主キャリアにおいても、約10年継続して経験を積んでいるのですが、過去には法に触れる被害(完全に私が被害者)を被ったこともありますし、チーム構築に失敗したこともあります。失敗は数え切れないほどしているのに、今なお行動の原動力になっているのは、失敗から必ず学べることがあり、自己成長につながるとわかっているためです。なので、ドイツで出くわす理不尽な対応には、今では鉄のハートで跳ね返し、しれっと業務遂行に持っていく能力も養われました。

エリクソンの発達段階「壮年期」に突入した40代

でもね。

子育て卒業を目前に控え、はたと立ち止まったわけです。

「私はこの経験を世の中に還元しているだろうか」と。

この心境になるのは、中年齢期特有の「エリクソンの発達段階」を調べると納得します。

ざっくり説明すると、40-65歳という(何気に幅があって驚く)年代を「壮年期」と呼び、壮年期特有の課題(テーマ)にぶつかります。

エリクソンによると、壮年期のテーマとなる克服すべき心理社会的危機は「ジェネラティビティ(generativity)」対「停滞(stagnation)」だといいます。「ジェネラティビティ」とは、エリクソンが作った造語ですが、子供を育てたり職場で次世代のために貢献するなど、「次世代育成能力」という意味があります。自分の子供や若い世代に対して世話をすることで、生きがいを感じるのが壮年期のテーマとなります。

しかし一方で、常に自分のことだけ考えている状態にある場合は「停滞」となり、次世代に対して何も残すことができずに停滞していると感じてしまうと、壮年期の後の老年期に影響するといいます。

引用URL:https://cocoiro.me/article/85180

つまり、今まで自分の経験してきたことや知識を、次の世代を担う若者たちや後輩に伝えていきたくなる時期に入るのだそう。

この40代から始まる「壮年期」の課題を自分なりに納得のいくものにできれば、その後65歳以降に来る「老年期」を豊かなものにできるそうです。

ちなみにエリクソンとは発達心理学者です。1902年、ドイツはフランクフルト生まれのドイツ育ちですが、母親がユダヤ系のデンマーク人だったこともあり差別を受けており、第二次世界大戦中の1933年にアメリカに渡り、1939年にアメリカ国籍を取得しています。

今後10年のライフプランを考えた

人生100年時代と言われる現代で、早々に子育て卒業を迎えるまだアラフォーの私。

エリクソンの発達段階だけではなく、ここ1、2年でなんとなくずっと感じていた、モヤモヤの原因がクリアになりつつあり、今後10年でのライフプランを考えるようになりました。

そのライフプランのベースで活かそうと思っているのが、私が今まで経験してきた2つですね。

1つ目が、ドイツでのシングルママ経験、ひいては幸せな国際離婚について。

2つ目が、ドイツでの個人事業主スキルについて。

これにプラスアルファで、もうちょっと深掘りして勉強したい分野を加えて、「壮年期」を実り豊かなものにして、65歳以降の「老年期」を迎えたいなーなんて思っています。

来年2024年のチャレンジ

子育て卒業を迎える2024年。

来年は、自分の経験を社会に貢献できるサービスや行動を生み出して行きたいなと思っています。

そして学ぶ姿勢をずっとずっと続けていきたいと思っています。

今、様々なことを目の前に頑張っている方、励みになります。そして心から応援しています。

ちょっとサクッとし過ぎたシェアかもしれませんが、もしご要望があれば是非メッセージをくださいね。

それでは皆さま、良いお年を!

einen guten Rutsch
tüss

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